伝承系譜
九州系生田流<福田栄香>伝承相関略系譜
初代家元 福田栄香
明治20年(1887)熊本に生まれ、
幼少より名人・長谷幸輝師のもとで修業。
川瀬里子、木谷寿恵と共に長谷直門三羽烏と言われる。
長谷門弟が相次いで東京に移り住む中、大正14年、三世荒木古童に嘱望され上京。
昭和元年三ッの音会を創立し、活躍の場を東京へと移す。
演奏活動と共に、多くの門人を育成指導。
門人には赤星初子、藤本安子(白韻)、竹村綾子、滝沢住子、柴山三栄子など。
昭和36年(1961)没。享年74歳。日本三曲協会相談役を歴任、
また、生田会(現生田流協会)の創立者の一人である。
二代目家元 福田種彦
昭和四年(1929)、三世荒木古童と福田栄香の長男として東京に生まれ、
幼少より母の指導のもと地歌筝曲を学ぶ。また、12歳より新曲を宮城道雄に師事。
母栄香没後、三ッの音会を継承し、会の発展と九州系の研鑚に努め、
教授活動、演奏活動に精力的に取り組む。
平成15年(2003)没。享年74歳。
社団法人日本三曲協会参与、生田流協会理事を歴任。
三代目家元 福田栄香(千栄子改メ)
昭和39年(1964)、種彦の長女として東京に生まれる。
父種彦没後、三代家元として三ッの音会を継承。
平成21年12月、初代福田栄香五十回忌・福田種彦七回忌追善演奏会を機に、二代福田栄香を襲名する。
社団法人日本三曲協会参与、生田流協会理事。