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伝えたい邦楽の魅力～ 「うた語り」
私にとって地歌箏曲との出会いは、この世に生を受ける前から始まっていたのでしょう。家業であった為に当たり前に自分の傍らに存在する音楽は、日本独自の美しい伝統文化でありながら、気がつくと少しずつ社会の日常から遠いものとなっていました。一方、自らが歩む芸の道に対しての愛情は膨らんで行きます。自然に芽生える「伝えたい」想い――それは、大切に受け継がれて来た私達日本人の音楽を、少しでも多くの人に知って欲しい、理解して楽しんでもらいたいとの願い。それが『うた語り』というひとつの形になりました。
地歌箏曲には、能や歌舞伎、そして日本の古典文学に素材を求めた曲がいくつもあります。古典の演奏をなるべく崩さず、その背景を分かりやすく表現する方法がないかと考えました。そして、私が選んだの「源氏物語」題材とした地歌作品でした。
『うた語り』は、予備知識等お持ちでない初めて邦楽に触れる方々でも、自然にご鑑賞頂ける舞台です。
「公益社団法人 日本三曲協会」理事として
日本三曲協会では、邦楽を通して様々な事業を行う中、次代を担う若い方々の成長を支援するための取り組みにも力を注いでおります。中でも「子供演奏会（名流演奏会合同演奏）」や、「学校巡回公演（文化庁受託事業）」は、その基礎と自負する企画です。明日への希望を託し、温かく応援して頂きたくお願い申し上げます。
■育成支援事業
子供演奏会の開催
■学校巡回公演
■総合学習内での実演指導
■定期演奏会での出演
■奉納演奏
明治神宮の様子
上野忍池の弁天堂の様子
