私は子供達が小学校に入学して、自分の時間が持てるように なったのをきっかけに、
お稽古に通うようになりました。その１０年程前に、栄香先生のリサイタルを聴きに行ったことがあり、
私の中に先生への憧れというか、「一緒に演奏できたら素敵だろうなぁ」という思いがありました。
その思いはずっと育児の中に埋もれていたのですが、友達の誘いで色々な先生や演奏家のコンサートや
演奏を聴くうちに、はっきりとしたものになって行きました。それと同時に、子供達に手が掛からないように
なると、小さな頃から親しんできた箏や三弦のお稽古をやり直したい、深めたいという気持ちが強くなり、
先生にお手紙を書き、思い切ってお稽古に伺うことにしたのです。
お稽古では、曲の演奏はもちろん、姿勢や身体のバランスのとり方、爪の当て方、音の一つ一つを指導して
いただいています。お稽古の時は厳しい部分もありますが、ふと自分の音色が変わってきた事を感じると、
とても嬉しいものです。何より先生の美しい音色を側で聴き、感じることは、私にとって幸せなことです。
明るくパワフル、超行動的な先生で、驚かされる事もありますが、舞台を作り上げて行く姿、曲の背景までも
語る声や音色はとても魅力的で、毎回惹き付けられます。
2014.08.06
